国内初の動物用再生医療医薬品が今年の9月に発売となるそうです。対象疾患は「犬の椎間板ヘルニア」で、大日本住友製薬が発売予定。(製造販売承認を獲得したのは、子会社のDSファーマアニマルヘルス)プレスリリースはこちら。
スポンサードサーチ
ステムキュア
この治療薬「ステムキュア」は、犬の脂肪細胞由来の間葉系幹細胞*で、注射にて投与することで損傷した神経細胞の回復を促します。
*間葉系幹細胞とは
間葉系幹細胞(MSC)は、生体の様々な組織に存在し、骨芽細胞、脂肪細胞、軟骨細胞、筋細胞などになる能力を持っている細胞です。この細胞には、傷害を受けた組織を修復する機能や、免疫の調節機能(過剰な炎症反応を抑える)などがあることが報告されています。
犬の椎間板ヘルニア
犬の椎間板ヘルニアの治療は、専用設備や技術を持つ獣医師がいる限られた動物病院でしか、治療用の細胞を培養することができませんでしたが、このステムキュアは、解凍して投与するだけなので、専用の設備がない動物病院でも取り扱うことができます。
細胞治療(再生医療)で、犬の椎間板ヘルニアを治療した様子が動画で見られるサイトがありましたので、載せておきます。→「治らない」と諦めていたその病気に、「再生医療(細胞治療)」という新たな選択肢を
スポンサードサーチ
ペットの再生医療
ペットの再生医療については、ペット保険大手のアニコムホールディングスの子会社(アニコム先進医療研究所株式会社)など様々な企業やアカデミアが研究を進めております。
最後に
いよいよペットにも再生医療が提供されるようになるんですね!ヒトでの実績も参考に、動物リードでも色々な疾患でペットの再生医療が早く普及してくれることを願っています。