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島忠、ペット陳列販売を廃止して保護動物譲渡会へ

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 ホームセンターの島忠は、ペット陳列販売を廃止し、島忠の認可を得たブリーダーを通じての紹介に切り換えました。ペットの陳列販売が行われていた店内のスペースは、保護動物譲渡会の場に活用しています。

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ペット陳列販売を廃止

 島忠では2020年7月1日より、与野店、浦和南店においてのペット陳列販売を廃止して、島忠の認可を得たブリーダーを通じての紹介に切り換えました。この取り組みには、十分なスペースがない環境で飼ったり、動物の健康に配慮せず無理な繁殖をさせるような悪質なブリーダーを選別するという利点もあります。掲示されている案内板には、以下のような島忠の想いが掲載されています。

島忠では地域のお客様にペットとの素敵な時間をお過ごしいただくため

ペットショップを通じて動物との出会いの場を提供してきました。

しかし、私たちが暮らす地域には、

さまざまな理由で家族と一緒に暮らすことができない『保護動物』たちが存在します。

彼らは毎日保健所や動物保護団体のシェルターで

新しい家族が迎えに来てくれることを待ち望んでいます。

そんな彼らの新しい家族探しの場所として、

これからはこの場所を新しい出会いの場として提供します。

彼らの未来が悲しいものではなく、

明るい明日を見せてあげるために

『保護動物たちを迎える』選択肢を提供いたします。

SHIMAHO PET チャリティー案内板より

 このような活動は、いわゆる日本の生体販売を実施するペットショップをビジネスとする事業者にとって、自身の利益とは相反する活動でもあり、ここに至るにはさまざまな障壁があったんではないでしょうか。それらを越えて一歩を踏み出した思いの強さも感じられ、とても素晴らしい取り組みだと思います。

 現在は、上記2店舗のみのようですが、この取り組みがどんどん広がっていくといいですね!

保護動物譲渡会

2020年12月13日に島忠・ホームズ与野店で開催された保護動物譲渡会の様子
東洋経済:島忠が目論む「動物保護活動新時代」の幕開けより

 ペットの陳列販売が行われていた店内の販売展示スペースは、保護動物譲渡会の場として月に2、3回実施しています。

 島忠の社員の方々は、動物愛護センターの視察、つまり、殺処分を待っている動物たちがいる現場を実際に見に行ったり、海外の現地調査のため、社員を派遣し、アメリカの動物愛護活動に取り組んでいる企業を視察しているとのこと。

 コロナ禍でのペットブームと言われている現在、このような取り組みによって、少しでも幸せな家庭と暮らせるペットが増えることを願っています。